学科PCにGentoo Linuxをインストールする方法

一般的なことについてはドキュメントをみてもらうしかないのですが、こんな感じにしたらブートできたよとか、カーネルコンフィグこんな感じにしたよとか書いときます。

GentooのインストールCDを起動する方法

CDなりDVDなりにisoイメージを焼いてドライブから起動するとか、USBメモリからブートするとかしてもいいのですが、手元に何もなくても一時的スワップ領域を潰すことでブートが可能です。その方法を以下に書きます。

Ubuntuで以下を実行してスワップ領域にディスクを書き込み

wget ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/gentoo/releases/amd64/autobuilds/current-iso/default/20130207/install-amd64-minimal-20130207.iso
sudo dd if=install-amd64-minimal-20130207.iso of=/dev/sda5
sudo reboot

再起動した後に、ブートローダーのgrub2のコンソールに入って以下を実行。ここでのlsとかcatとかは、ブートローダーの操作用のコマンドであって、シェルのコマンドを模してはいますが全く別物です。とはいえそれなりにシェルのlsやcatと似たように使えるので、インタラクティブに操作できて素晴らしいです。

GentooのminimalのインストールCD以外のものを違った場合は、おそらくここで実行するコマンドも違ったものになります。http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=1288604に色々載ってるのを適当に読みかえればいけそうな気もします。

set root=(hd0,msdos5)
ls /
ls /isolinux
cat /isolinux/isolinux.cfg
linux /isolinux/gentoo root=/dev/ram0 init=/initrc dokeymap looptype=squashfs loop=/image.squashfs cdroot vga=791
initrd /isolinux/gentoo.igz
boot

インストールCD上で行うパーティション設定

/dev/sda6が元々Ubuntuが入っているパーティションで、/dev/sda3が元々Windowsが入っているパーティションです。好きな方をつぶしましょう。

mkfs -t ext4 /dev/sda6
mkdir Gentoo
mount /dev/sda6 Gentoo
cd Gentoo

# iijのミラーから直接stage3とかportageとか取りましたが、当然マニュアルに載ってる通りにやってもいいです
wget ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/gentoo/releases/amd64/current-stage3/default/20130321/stage3-amd64-20130321.tar.bz2
wget ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/gentoo/snapshots/portage-latest.tar.xz
tar xjpf stage3-amd64-20130321.tar.bz2
tar xJpf portage-latest.tar.xz -C usr

# 以下色々とマニュアルに書いていること書いていないことをやる

カーネル設定

などのドライバ選択は後ほど書きます

CADインストール

結果的には大してUbuntuでやるのと変わらなかったです。他のディストリ使っている人の参考にもなれば幸いです。

modelsimインストール

sudo emerge emul-linux-x86-java

をしてからUbuntuと同様

ISEインストール

sudo emerge motif portmap

をしてからUbuntuと同様

ケーブルドライバ

基本的に配布スクリプトと同様のことをすれば大丈夫です。ここで、/usr/shareにhexファイルを入れるのが気持ち悪いから別のディレクトリに入れようとかすると、impactがケーブルを認識してくれなくて盛大にハマります。これで数時間無駄にしました。

sudo emerge libusb fxload #libusbはすでに入ってる場合が多そうですが 
sed ${HOME}/Xilinx/14.4/ISE_DS/ISE/bin/lin64/xusbdfwu.rules  -e 's/TEMPNODE/tempnode/g' | sed -e 's/BUS/SUBSYSTEMS/' | sed -e 's/SYSFS/ATTR/g' |   sudo tee /etc/udev/rules.d/xusbdfwu.rules
sudo cp ${HOME}/Xilinx/14.4/ISE_DS/ISE/bin/lin64/*.hex /usr/share
#sudo /etc/init.d/udev restart(Gentooでudev再起動するにはこうするけど、多分udevadm叩くだけで十分)
sudo udevadm control --reload-rules
#Gentooではlibusb.soへのリンクは元から存在するのでやらなくていい
#cd /usr/lib
#sudo ln -s libusb-0.1.so.4 libusb.so

シリアル端末

Gentooではシリアル通信のグループ名はuucpみたいなので、sudo gpasswd -a <user> uucpします。デバイスはUbuntuと同じく/dev/ttyUSB0でした。多分標準のカーネル設定で動きます。

追記: 標準のカーネル設定で動くというのは嘘でした。カーネルコンフィグのUSB Serial Converter以下で、ArvelのUSB-RS232CコンバータについてはFTDIのドライバを、ATENとかいうところの白いコンバータについてはProlific PL−2303のドライバを入れておかないとだめです。-- grafi 2013-05-13 02:53:26

minicomのインストールは普通にsudo emerge minicomでいけるはずなのですが、minicomが依存しているライブラリが新しいautomakeでコンパイルできないという問題があって、Gentoo側の修正も入っていませんでした。安定版を使っていれば多分踏まないです。また、Gentooのパッケージの方にバグ報告しといたので、そのうち直っていると思います。修正取り込まれました。


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grafi/学科PCにGentoo (最終更新日時 2013-05-13 02:53:26 更新者 grafi)